アミノ酸特集〜アミノ酸の摂り方と必要量
アミノ酸はバランスが大切
アミノ酸は、体を作るもっとも小さな部品です。機械に例えると、ネジだけが沢山あっても完成しません。いろいろな種類の部品(アミノ酸)が必要です。
アミノ酸の必要量は目的とするタンパク質の種類ごとに決まっています。他のアミノ酸がたくさんあっても、1つでも不足するとタンパク質を合成できません。だからアミノ酸はバランスが大切なのです。
例えば、アミノ酸のバランスと体内で作られるタンパク質の関係を、桶と水に例えることができます。
タンパク質を作るために必要なアミノ酸の割合を桶の板の幅、摂取するアミノ酸の量を板の長さ、桶に入れることの出来る水の量が、タンパク質の量とします。
完全なアミノ酸バランスの場合、必要なタンパク質を充分に作ることができますが、1種類でもアミノ酸の量が足りない場合、充分なタンパク質を合成することが出来ません。

不足しているアミノ酸が、非必須アミノ酸の場合なら、他のアミノ酸を原料にして合成することも可能です。
しかし、不足しているアミノ酸が必須アミノ酸の場合は、十分なタンパク質を作ることが出来なくなります。
又、不足しているのが非必須アミノ酸であっても、体の弱い人や病気の場合、お年寄りの場合は非必須アミノ酸を十分に作ることができません。
ですから、単一のアミノ酸を摂取するのではなく、総合的に20種類のアミノ酸を摂取することが重要になります。
特にサプリメントでアミノ酸を摂取しようとするときには、総量だけではなく、アミノ酸バランスに気をつけなければなりません。
では、アミノ酸のバランスが狂うとどうなってしまうのでしょうか。
正常な細胞とガン細胞の違いは、たった1つのアミノ酸の違いから起こることがあります。
正常な細胞を作るためにも、正しいDNAを作るためにも、バランスの取れたアミノ酸摂取は欠かせません。
アミノ酸必要量

運動習慣のある人や筋肉量のアップを目指す場合は1.2〜2gが必要です。運動習慣がなくても、ストレスの多い生活の場合は、通常よりも多くのタンパク質が必要です。
タンパク質を作るための必須アミノ酸は、年齢によって差があります。上の表は2007年のWHO(世界保健機関)によるアミノ酸評点パターン(必須アミノ酸必要量)を年齢別にまとめたものです。
1日に必要なタンパク質は、体重を維持するために必要な良質タンパク質の国際基準「1日あたり0.66g」にタンパク質の利用効率、感染や免疫などのストレスに使われる安全率、個人間変動係数(人によってのバラつき、日本の場合は係数1.25)を掛けて計算します。
1957年にFAO(国連食糧農業機関)が成人のタンパク質必要量を報告して以来、最新の2007年のWHO報告まで、近年は必要量がやや増加傾向にあります
。 これまでの研究に加え、今後は筋機能、筋力、免疫能、創傷治癒、血圧、骨密度、神経機能、心血管機能など、生理機能を指標にしたタンパク質必要量の検討が必要とされています。
さらに増加傾向にある生活習慣病の予防の観点からタンパク質必要量を見直すことが求めらるでしょう。
スポーツ選手等や筋肉量のアップを目指す人では、タンパク質必要量の2~3倍摂取している人も多くいます。タンパク質の許容上限摂取量は明らかなっていませんが、米国ではタンパク質安全摂取量の2倍程度という、おおまかな基準値を発表しています。
タンパク質を多量に摂取した場合、消化器官や腎臓、肝臓への負担が心配になります。そこで注目されるのが、タンパク質を最小単位まで分解してある、アミノ酸での摂取です。
次ページでは、アミノ酸製品の製造方法について解説します。
2026年8月25日

